相続人は、遠方に住む姪が二名。

叔父様は長年一人暮らしで、親族とは、あまり連絡をとっておらず、相続人である姪とも普段からの付き合いはありませんでした。

財産としては、自宅不動産のほかに、銀行の預貯金や証券会社に株式があると推測されましたが、遺産の詳細については相続人二人とも把握できていませんでした。

当事務所では、まず、金融機関と信用情報機関の調査を行うことを提案しました。

具体的には、郵便物や自宅にあった書類、パソコンの履歴から推測し、叔父様が取引していた可能性のある全ての金融機関に対して調査を依頼しました。

また、叔父様が借金をしていた形跡はありませんでしたが、念のため債務の状況を確認するため、信用情報機関にも情報開示請求を行いました。

不動産については、自宅のほかに所有する物件がないか、住所地の役所と法務局で資料を取り寄せました。

調査の結果、被相続人が取引していた金融機関が判明し、財産状況が明らかになりました。

これにより、相続人はスムーズに遺産分割、相続登記、金融機関の相続手続きをすすめることができました。

また、自宅不動産の売却手続きについても、信頼できる不動産業者を紹介し、円滑に進めることができました。

遺産について、多くの調査を要したため、完了まではかなり時間がかかりましたが、最終的には、不動産、銀行、証券会社の相続手続きが無事に完了し、当事務所のサポートにより、複雑な手続きも安心してすすめることができたと、お客様から感謝の言葉をいただきました。